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2009年 02月 27日

Kバレエ『放蕩息子』 『ピーターラビットと仲間たち』

昨日、K-Balllet の『放蕩息子』『ピーターラビットと仲間たち』を観てきました。
『放蕩息子は』は今回初めて見る作品。
ダンスマガジンでパリ・オペのアニエス・ルテステュが、サイレーンを踊っている写真が印象的で、肝心の放蕩息子の印象があまりない私。
さて幕が上がれば、
魅力的で迫力ある女性を演じていた浅川さんの成長はきっとまだまだ続くのでしょう。踊る度に成熟していきそうな香り漂よっていて、演劇的な感情溢れるバレエを表現できるダンサーになるであろう予感が・・・。
そして「放蕩息子の」の熊川さん。
観る前から、どうしてこの演目を選んだんだろう。と思っていたけど、
なんだか自分で勝手に納得してしまいました。あくまでも勝手にね。
『放蕩息子』は、父親の財産を持ち出し、好き勝手に暮し、最後は一文無しになって帰ってくる愚息を、父親は「死んだと思っていた息子が帰ってきたのだから、こんなに嬉しいことはないじゃないか」と、無償の愛で受け入れる内容なのだけど、
この内容と熊川さんをリンクさせて言っているわけではないのだけれど、
なんだかすべてをさらけ出されてしまったような気持ちになって、考える余地なく受け止めざるをえない気持ちになったというか…。
「ここから始まる」という魂が感じられました。
特にこの場面がすごく良くて強く印象に残る…という場面があるわけでもないのに。
この作品が「無償の愛」を唱えていることが全てなのでしょう。
表面的な美しさだけではなくて、もっとこの作品の真髄を知りたい!と思わされる作品でした。

そして『ピーターラビットと仲間たち』。
もう、幕開けから可愛い!の連続。
手放しで終始リラックスして、温かい気持ちで観れる、楽しい作品でした。
ねずみさん、あひるさん、ぶたさん、ハリネズミさん、リスさん、カエルさん、そしてピーターラビット。
個々の性格を強調して、コミカルに踊る姿は本当に可愛く面白かった(^^)
観る前の予想を上回る満足度。
こんなほのぼのしたバレエは他にないですね。
私はあひるのジマイマと、二匹の悪いねずみのトム・サムとハンカ・マンカがお気に入り❤
ジマイマはお尻をフリフリ可愛いし、トム・サムとハンカ・マンカのいたずら三昧のハチャメチャぶりには笑いがこみあげてきて、童心にかえってたっぷり楽しむことができました(笑)
そして8匹の小さなねずみたちはスクールの生徒さん。小学2,3年生なのかな?
みんな一生懸命ちょこちょこ動いて、カーテンコールの最後の最後まで、ほんとに可愛いねずみさんでした!

『放蕩息子』と『ピーターラビットと仲間たち』は一見相反する作品に見えるけど、
実は両方とも愛情あふれる作品で、終演後はそんな違和感はどこへやら。
もちろん、感じ方は個々それぞれですので、いろいろな感想があって当たり前ですが、
純粋に温かい気持ちになるのは間違いないのでは?
これから観に行かれる方、どうぞお楽しみに^^

by gavivienne | 2009-02-27 11:50 | Ballet


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